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インドからYahoo!検索に加わったスタッフの目に映る日本の魅力とは......?

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Yahoo!検索ではさまざまな人々が働いていますが、最近増えているのはインドからグローバル採用で入社した社員です。いつの間にか人数も増えて、Yahoo!検索にすっかりなじんでいるのですが、そもそも彼らがどういう経緯で入社したのかは聞いたことがありませんでした。

そこで、最初にインドから入社したナイク・アヌプさんとプラサド・ハーシュさんに話を聞いてみました。ふたりが日本に来て、しかもYahoo!検索で働くことになった理由とは......?

ふたりは、2015年にYahoo! JAPANコーポレートブログの「『開発に言葉の壁はない』グローバル新卒2年目の若手社員を紹介」にも登場しています。ふたりはいまや言葉の壁をすっかり乗り越えて、流暢(りゅうちょう)な日本語で話してくれました。


ナイク・アヌプさん(左)とプラサド・ハーシュさん(右)

日本語が大変だったのは仕事よりも日常生活

――おふたりは何年生まれなのでしょうか?
アヌプ 1988年です。
ハーシュ 私は1989年だから、アヌプは私よりおじさん(笑)。

――今、インドから来てYahoo!検索で働いている人は何人いるのでしょうか?
アヌプ・ハーシュ 7人ですね。2014年に私たち2人が入社して、2015年に3人、2016年に2人です。

――Yahoo!検索に加わる前は、何をしていたのでしょうか?
ハーシュ 大学を卒業して、日本の他の会社に入る予定だったけど、その会社の調子が悪くなって入社ができなくなったんです。インドのスタートアップで「食べログ」と同じようなサービスを作っていたけど、Yahoo! JAPANにインターンシップで来ることになりました。そのあとに2014年4月に入社しました。明確にはわからないですが、インターンシップは、Yahoo! JAPAN が初のグローバル採用を行ったので、2、3週間のインターシップという形をとったんじゃないかなと思います。
アヌプ インターンシップにしては短いし、本当に一緒に仕事ができるのかを確認するためだったと思います。全然日本語ができない人のグローバル採用だったから。

――アヌプさんはインターンシップ前は何をされていたのでしょうか?
アヌプ ハーシュと同じ会社に入社予定だったんです。インドの大学の卒業式は、7、8月なので、10月に入社予定でした。でもその会社の都合によって入らなくなって、2014年1月にYahoo! JAPANにインターンシップで来ました。

――ふたりはインドで同じ大学だったんですか。
ハーシュ そうです、でもキャンパスが違いました。私はニューデリーでした。
アヌプ 私はムンバイでした。

――二人はどこで知り合ったんですか?
ハーシュ インドでの日本語研修で出会いました。

――日本に来るときには日本語を話せるようになっていたんですか?
アヌプ・ハーシュ 全然話せませんでした。
アヌプ インドで日本語研修を受けてだいぶ時間がたっていたので、日本語の単語が最初は全然わからなくて難しかったです。
ハーシュ インターシップのときに話せたのは、あいさつと自己紹介くらいでした。仕事は問題なくて、むしろ日常生活のほうが大変でした。

自分の道を作りたかった

――そもそも、どうして日本に来ようと思ったんですか?
ハーシュ 大学のときから、日本に行こうと思っていたんです。

――なぜ日本だったんでしょうか?
ハーシュ 他の友だちはみんなだいたいアメリカに行っていたので、自分は自分の道を作りたかったんです。アニメも好きだったんです、「NARUTO」「ドラゴンボール」「ONE PIECE」も知っていました。

――その中でもYahoo! JAPANにしたのはなぜでしょうか?
ハーシュ サービスが100ぐらいあって、転職しなくても好きな仕事を会社の中でできると思ったんです。インターシップでも、みんな親切に手伝ってくれて、絶対に行こうと思いました。
アヌプ インドの大学を出て、グローバル採用で海外の会社に行くのは珍しいんです。10%ぐらいじゃないかな。それに機会も少ない。でも、Yahoo! JAPANはインターンシップでいい会社だと思ったから、行かないという選択はなかったんです。

――アヌプさんは、どうして日本に来ようと思ったのでしょうか?
アヌプ 海外でもインドでも良かったけど、海外に行くチャンスだったので日本へ来ました。

――今、おふたりはどんな仕事をしてるのですか?
ハーシュ 検索プラットフォームのログ可視化部分を担当しています。サービスが多いから、大量のログをサーバーに記録するので、それを安定稼働させています。
アヌプ テスティングに必要なサンプルデータの量を自動で計算するシステムを担当しています。ある程度の量のデータがないと、テストができないので。論文も書いています。

――論文とは?
アプス Twitterのデータから、同じことに興味がある人のクラスタを作って調べていました。

――話はそれますが、インドの人たちはどのぐらいTwitterを使っているんですか?
ハーシュ 若者はけっこう使っています。芸能人やセレブもTwitterを使っているし。
アヌプ Facebookがたぶん一番使われてるSNSですね。あとはWhatsApp。

日本語でメールを打つより社内で大変なこととは

――インターンシップのあと入社して、Yahoo!検索で実際に働いてみた感想はいかがでしたか?
ハーシュ 楽しかったです。新しい知識が増えたし、サービスの開発からリリースまで見られるし。まだ日本語ができないとき、先輩に何回も同じ質問をしても、ちゃんと答えてくれたし。
アヌプ 最初の問題は、日本語の言葉を全然知らないことでした。日本語と英語を使ってやりとりしていました、先輩も英語でなんて言うのかを調べてくれたりして。
ハーシュ 技術の話は大丈夫だったけど、「実装」とか「配列」とか、特殊な言葉が難しかったんです。それでも面白かった、それが面白かったんです。
アヌプ いろいろなことが勉強になりました。会社で働いて、いろいろなことをたくさんやって、すごく楽しいです。

――そういえば、私はおふたりがメールを日本語で打っていることに感動したんです。
ハーシュ それは、他の人のメールを見て書いてました(笑)。
アヌプ フォーマットは一緒だから一部だけ書き換えてます(笑)。

――でも、日本語入力はどうやっているんですか?
アヌプ US版のキーボードを使っています。会社が用意してくれたんです。ローマ字で書くと、日本語の変換が出るようになっています。
ハーシュ メールを書くことより、社内のドキュメントを読んだり、調査に回答したりすることが大変でした。全部日本語だから。

――インドから来た後輩たちとはどんな話をしていますか?
ハーシュ 仕事関係だとドキュメントが日本語しかないから説明してほしいとか、いいドキュメントがあればシェアしてほしいとか言われます。社内ツールの使い方を聞かれたりもしますね。
アヌプ グローバル採用の場合は、メンターが説明してくれるだけで、普通の新卒社員のように研修はないんです。だから、いろんなセットアップも教えています。
ハーシュ モバイルやプリンターの設定とか、全部日本語の資料しかないから、ふたりで英語版を作りました。入社したときは、社内のドキュメントをどういうキーワードで検索したらいいのかわからないから、探し方を教えたりしていますね。

映画で受けたカルチャーショック

――日本に来てカルチャーショックだったことはありますか?
アヌプ インドで友達と電車に乗ると話すけど、日本ではみんな静か。声を小さくしています(笑)。
ハーシュ 教えてもらえないようなマナーが多いから少しずつ学びました。エスカレーターで立つのは左側とか、電車に乗るときはまず端によけるとか。
アヌプ たとえば、仕事の後にみんなでボウリングとかに行ったりするとき、一緒に電車を乗るとうるさくなっちゃうから、注意するようにしています(笑)。
ハーシュ 映画中に携帯電話を見ないとかね。映画は、日本ではみんなエンディングロールの最後まで見る。でも、インドではエンディングロールが始まったらみんな立つから、日本ではなんでみんな帰らないのか謎でした。

――日本の文化で好きなところはどこでしょうか?
ハーシュ 料理も好き、寿司(すし)が大好きです。祭りも好きですね、浴衣を着たり。日本に初めて来たとき、家族も来て、一緒の初日の出を見たんです。年末年始にインドに帰っても、毎年初日の出を見ています。
アヌプ 安全なところですね、何も盗まれない。財布を落としても、後ろの人がすぐ拾ってくれる。インドにも親切な人はいっぱいいるけど、日本ほどは安全ではないんです。

――インドにはいつ帰国しているんですか?
ハーシュ 年末年始に全部の有給休暇を消化しています。年に1回だけ帰国して、家族とゆっくり過ごしています。
アヌプ 1年に1回、ときどき2回ですね。私は2週間います。

――ホームシックになったりしませんか?
アヌプ 毎日FaceTimeやSkypeで話しているので、ホームシックにはならないですね。

――将来的にはインドに帰りたいですか、日本に残りたいですか?
ハーシュ 楽しい人生にしたいし、もう少し日本に残りたいです。日本はきれいで旅行も大好きだから。
アヌプ 日本での仕事が勉強にならなくなったら、次を考えようかなと思っています。でも、今はまだまだ勉強することがたくさんありますね。

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