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こちら検索探偵 | 検索とカラダを使って大調査!

東京タワーを超えろ!「風船カメラ」で上空からの写真を撮れるのか調査!

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2013年11月11日

ヨッピーです。

バカと煙は高いところが好き」などとよくいわれますが、「宇宙一のバカ」でおなじみの僕も例に漏れず高いところが好きです。いやー、完全にバカですからね僕。

何せ中学生のころ、自転車で走ってるときに前輪についたカギが気になって、
「これ、走ってる最中にロックかけたらどうなるんだろう?」
と、ふと思って足でカギかけたら、自転車ごと盛大に前転してブロック塀に激突。頭を5針縫う大ケガをしたことがありますからね。

※イメージ図

最近でも、ペットボトルでイカダ作って海に出ようとして溺れかけたりとかさ。

夏休みの自由研究! ペットボトル船で海まで行けるのか大調査!
http://promo.search.yahoo.co.jp/articles/2013/08/tantei_16.html

いやー、バカ過ぎ(笑)。そこらへんの野良犬とオセロ勝負しても負けるんじゃない?(笑) ウケる(笑)。

おい! いくらなんでも言い過ぎだろ!

まあそんなバカで高いところが好きな僕なのですが、とある記事をインターネットで見かけてピンと来ました。

女子中学生が手作り「風船ロケット」で撮影した宇宙映像が素敵すぎると話題に!
http://plus.appgiga.jp/masatolan/2013/02/08/42184/

おお! なにこれ! すごい!

このヘリウム風船による高高度撮影は世界各地で盛んに行われていて、画像検索をかけても該当の写真がたくさん出てきます。

「宇宙 風船 カメラ」で画像検索

えー! いいなー! 僕もぜひやってみたい!

この記事によるとそれほど費用もかからないみたいだし、何せ女子中学生でも成功しているので、走行中に自転車のカギをかける大バカ者の僕でもなんとかなるかもしれない!

今回の挑戦は、この「風船カメラでの撮影」にしたいと思います。ヒュー! やったるでぇ~!

下調べ

そんなわけで、いつもの通りYahoo!検索で下調べ。

「風船 カメラ 撮影」と検索してみる

お! その名もズバリ「風船宇宙撮影」なるサイトがヒットしたぞ!

風船宇宙撮影
http://kikyu.iwaya.biz/

ふむふむ。こちらによると結論として、「国土の大半が森林で、気球が森林に落ちてしまうと回収が難しい」ことなどから「日本で気球から宇宙を撮影するのはとても難しい」そうだ。

そのため、北海道での撮影をおススメしていらっしゃいますが、とても北海道まで行く経費なんて出そうにない。

「それなら、たこ揚げみたいに風船に糸をつないで回収できるようにすればいいんじゃないの?」

という結論に達し調べてみたところ、「カイトフォト」という、たこにカメラをぶら下げて写真を撮る手法が存在するみたいです。

どんなものなのか、「カイトフォト」で画像検索

ほほー! こんな感じならいける気がする!

念のため、航空法を管轄する国土交通省に風船を上げることについて問い合わせてみると、「最寄りの空港に確認してほしい」とのこと。そのため、羽田空港に電話して聞いてみる。

ヨ「風船にカメラを取り付けて、撮影したいと思っているのですが......」

羽田空港の担当者「なるほど。風船でしたら規制の対象外ですので、大丈夫ですよ

やったー! なんとかなりそうだぞーーー!!

打ち上げ当日

そんなわけで、大量の荷物を抱えて多摩川の河川敷にやってきました! カメラマンの加藤も同行。

【持ってきたもの】
・ヘリウムガス400L
・風船(直径90cm)
・カイト用の糸(400m)
・釣り用のテグス
・割りばし
・デジカメ

ヘリウムガスの浮力は、だいたい1Lあたり1gになるそうなので、400Lあれば400gまでのものは浮かせられる計算になります。デジカメ本体の重量が120gなので、風船とその他の重量を勘案しても、200Lあれば足りる計算になるのですが、不安なので倍の容量を用意。

Yahoo!ショッピングなら、「ヘリウムガス」だって買える

今回用意したのは、こちらのコンパクトデジカメ。3年前くらいに買った私物であります。

落下させる、となると躊躇(ちゅうちょ)しますが、今回は糸をつないでキッチリ回収する予定なので、無事に戻ってきてくれるはず!!

ヨ「落下して壊れたりしたら、経費で新しいデジカメ買ってね。5万円くらいのやつ」

加藤「このカメラはいくらで買ったんですか?」

ヨ「ヤマダ電機で1万円」

まずは、割りばし2本とビニールテープを使って、こんな感じでカメラ本体に固定します。糸でつるす土台作りですね。

出来上がったらテグスを結んで、ちょうどいいバランスになるように調整します。

テグスを結ぶのはなかなか大変ですが、そこは「テグス 結び方」と動画検索して、テグスの結び方を勉強!

カメラの準備ができたら、いよいよ風船を膨らまそう!

風船が大きいため口径が合わないので、写真のように口をたこ糸で縛ってガスを注入。

おー! 膨らんできたーーー!!

当たり前だけど、浮いたー!!

思ったより浮力がつよい! これなら、カメラも問題なく持ち上げられるはず!

ヨ「最終的には、この風船を200個くらい体に巻いて、太平洋を渡ってアメリカに行きたい」

加藤「たぶん、上空で凍死すると思う」

打ち上げ

2つ風船を膨らませたら、今度はカメラの取り付け。

浮かない。

仕方ないので、3つめの風船を取り付け。この時点でキレイにヘリウムガスがなくなってしまった......!

これで浮かなかったら、今回の作戦は完全なる失敗になってしまう。はたして、風船カメラは浮くのだろうか......!?

再度打ち上げ

浮いたーーー!!!!

少し逆光で見づらいですが、キレイに浮いております!

ヨ「やべーー! ちゃんと浮いてる!!」

加藤「おーー!! すごい!! ちゃんと飛ぶんですね!」

ちなみに、このたこ糸は「東京タワーを超えよう」ということで400m巻いてあるのですが、順調に風船は上昇を続け、あっという間に糸を出し切ってしまいました。

豆粒みたいな大きさになってしまった風船。

「これ、ちゃんと戻ってくるの......?」

と不安になりますが、こうやってリールを巻いていくと......?

戻ってきたーーーー!!

やばーい! 天才だーーー!!!!!
完全に天才ーーーー!!!!!!

ヨ「ねえすごくない!? ねぇねぇすごくない!? この糸をつなげて回収するシステム、天才の所業じゃない!? 完璧すぎるわ......! GPSで回収してる人は居たけど、糸で回収するのは僕のオリジナルだし、僕、天才かも......! 特許取る? 取っちゃう?」

加藤「すでにやっている人、絶対いると思いますけど」

ヨ「まあ、それでも僕の天才ぶりは揺るぎないからなー! 参ったなこれーー!!」

と、調子に乗る僕に、この後神からの鉄槌(てっつい)が下るのである......!

それはさておき、戻ってきたカメラの動画を確認すると、真下のアングルしか撮れていなかったため、「地平線を撮りたい」ということでカメラの角度を水平に近づけて、もう一度撮影。

そして、再度風船を空に放ったところ......。

「ギャアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!! 糸が切れたーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」

※あまりにも焦って写真を撮り忘れていたので、表情を再現したものを使用しています

うわーーー! 最悪だーーーー!!!!

結び方が甘かったのか、風船がどこかにフワフワ飛んで行ってしまった!!!!

そうなんです。神からの鉄槌って、こういうことなんです! このカメラを回収しないと、画像データが吸い出せない!! それに「環境を汚すな!」って怒られそう!!

急げーーーーーーー!!

というわけで、風船が飛んで行った方向に猛ダッシュ!!

風船さがし

しかしながら......。

あちこち走り回っても風船は見つからず......。

当たり前ですが、飛んで行ってしまった風船を探すなんてことはかなり難しい芸当。

※画像は再現イメージです

ヨ「終わった......、完全に終わったわこれ......、調子こいてたせいで撮影データがパアじゃん......、締め切りも近いし撮影は完全に失敗......。こうなったら締め切りとか全部無視して海外にでも高飛びするか......。マカオでカジノ三昧(ざんまい)もいいな......、旅費は加藤の財布から盗もう」

加藤「聞こえてますよ」

※画像は再現イメージです

1時間ほど探し回るも全然見つからず、道端にへたりこんで途方に暮れる僕。

残るは警察に遺失物の届け出を出すと同時に、Twitterで呼びかけるくらいしか手はないな......と半ば諦めかけたそのとき!!!!

宙に浮く風船を発見!!!!

あったぁぁぁああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!

急いで猛ダッシュ!!!!!!

そして......。

無事にゲットォォォォォォォォオオオオオオ!!!!

奇跡的すぎる!!

風で飛ばされた風船は、撮影開始から結構な時間が経っていたことから、ヘリウムガスの浮力が弱っていたようです。それほど高くまで上がらなかったことが功を奏して、SOXというバイク屋さんの屋上に紐が引っかかっていたというワケ。

「このままヘリウムガスが抜けて落ちてくるまで待とう」と思っていたところ、SOXの店員さんがわざわざ屋上に上がって取ってきてくださいました。本当にありがてぇ......!

お礼に缶コーヒーを手渡すとともに「バイクを買うときはこちらで買います!」と約束してお別れ。

ちなみにこれくらい流されてた

さっそく、デジカメ内のデータを確認してみるも、残念ながら2度目に飛ばした際の画像が何らかのアクシデントで撮影できておらず......。

しかし1回目の画像はキッチリ撮影できていたので大公開~~~!


こんな写真が撮れた

どうですかー! バッチリ空から撮れてる!!

いや、ほんま苦労しましたわ......!

とはいえ、風で相当横に流されているので、高度はせいぜい300mくらいしか出てない気がします。動画を見ていただければおわかりの通り、揺れも相当ひどいので、まだまだ改善の余地がありそう。

まあでも、糸も切れたし、ヘリウムガスの浮力もかなり落ちてるので今日のところは帰宅!

そんなわけで今回のまとめー!!

・ヘリウムガスは、かなり余裕をもった量を用意するのが無難だ!
・糸につなげたことで、風船の風に対する抵抗が強くなり揺れがひどくなる。風船とカメラをつなぐ糸を伸ばして風船からの距離を取ると共に、カメラに重りをつけるなどして、揺れを抑制した方がいいかも。
・地上に風が吹いてなくとも、上空はかなり風が強くて流されるので、上げたい高度の倍以上の糸が必要かもしれない。
・糸の重量もバカにならないので、たこ糸より軽い釣り用のテグスを流用した方がいいかも。

風船片手に帰宅しました。

※パーティーの帰り道ではありません

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ライターの顔写真

ヨッピー(+有限会社ノオト

フリーのライター。平日毎日更新の Webマガジン「オモコロ」(外部サイト)や「探偵ファイル」(外部サイト)で活動中。

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